ご挨拶
形成外科にはあまりなじみがなく、何をしている診療科か知らないという方も多いかもしれません。
当科では主に皮膚外科、顔面外科、手外科を中心に、全身の様々な軟部組織疾患に対して治療を行っています。
通常の皮膚切開縫合や骨折治療だけでなく、特殊な切開法や皮膚移植、筋膜移植、骨移植などの技術を用いて、機能だけでなく形態的にもより患者様に満足していただけることを目指しております。
南加賀地区では形成外科医が少ないこともあり、地域の中核病院として尽力して参りますので、よろしくお願い申し上げます。
診療内容
午前は外来診療を行い、午後は局所麻酔、全身麻酔で手術をしております。
治療に関しては、患者様の病気の性質、部位、大きさ、状態によって、外用薬治療、内服薬治療、注射、手術(通院、入院)などの選べる治療法が異なりますので、一度、外来を受診していただきご相談下さい。
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手術に関して
診察や検査を受けていただき、手術の適応があるか判断させていただきます。手術適応がある場合は、希望があれば手術を予約していただきます。手術は平日午後、完全予約制です。通院手術が可能か、入院が必要かなどは外来診察時にお尋ね下さい。
主な疾患
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皮膚外科
外傷(擦過創、切創、熱傷等)、皮膚皮下腫瘍(良性、悪性)、褥瘡、皮膚潰瘍、瘢痕ケロイド、肥厚性瘢痕、体表先天異常(臍ヘルニア、陥没乳頭、血管腫など)、腋臭症(わきが)、乳がん術後乳房再建など
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手外科
指骨骨折、神経・腱・血管損傷、手指先天異常(多指症、合指症など)、軟部腫瘍、変性疾患、瘢痕拘縮など
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顔面外科
鼻骨骨折、頬骨骨折、眼窩骨折、顔面先天異常(副耳、耳瘻孔、埋没耳、耳介変形、口唇形態異常など)、眼瞼下垂症、眼瞼内反症、眼瞼外反症など
当科の特長
形成外科では、同じ疾患でも状態によって、より良い手術法が異なることも多く、患者様ごとのオーダーメイド治療だと考えています。皆様の希望に沿えるよう治療計画を行います。
疾患の治療を行う際には、機能だけでなく、形態的にもより正常に、より美しくなるよう心がけ、生活の質“Quality of Life”の向上に貢献できるよう努めて参ります。
医師紹介
かどひら みつひろ
門平 充弘
役職 | 医長 |
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専門分野 | 形成外科分野一般 |
資格 |
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しらはま なつき
白浜 奈都葵
役職 | 医師 |
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専門分野 | 形成外科分野一般 |
外来担当医表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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初診 | 門平 | 白浜 | 門平 | 白浜 | 門平 |
再診※ | 白浜 | 門平 | 白浜 | 門平 | 白浜 |
AM10:30〜11:30病棟回診
診療実績
近年の手術実績はおおよそ下記のようになっています。新型コロナ対応のため、手術・入院治療の自粛をしていた期間もあり、年ごとの数に大きな差がありますがご了承下さい。
全身麻酔・伝達麻酔手術 | 約80-110例/年 |
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局所麻酔手術 | 約400-700例/年 |
内訳
外傷 | 約170-340例/年 |
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先天異常 | 約10例/年 |
良性悪性腫瘍 | 約250-300例/年 |
瘢痕 | 約10-20例/年 |
難治性潰瘍 | 約20-30例/年 |
炎症・変性疾患 | 約30例/年 |
その他 | 約30-40例/年 |
連携病院・開業医の先生方へ
日頃より当院との診療協力を賜りまして、誠にありがとうございます。心より御礼申し上げます。
当科では、誠に勝手ながら、一般的な腫瘍性疾患、慢性潰瘍、瘢痕、変性疾患など、医学的に緊急治療を要さない患者様は当院地域医療支援室を通して予約をとっていただけるようお願いしております。
緊急を要する当日紹介が必要な患者様の場合は、お手数ではございますが、医師直通ホットラインを用いて当科医師へ直接電話連絡していただければ幸いです。
また、当日紹介は不要な患者様でも、外傷や感染性疾患など、早期の診察や治療が望ましい症例の場合は、紹介予約枠に空きがない日でも、予約をお取りするよう努めていますので、地域医療支援室へその旨をお伝え下さい。
形成外科領域において、南加賀地区の地域の皆様のお力になれるよう、尽力して参ります。よろしくお願い申し上げます。