救急医療について
24時間365日、地域の方々の安心・安全な暮らしを支えます。
当院は二次救急医療機関として、24時間365日救急患者さんの受け入れを目指しており、救急隊からの救急要請および他院からの転院搬送には可能な限り応需することを基本姿勢としています。
対応する医療圏は小松市だけでなく、加賀市、能美市、川北町なども含み、対象人口は約22万人です。年間に約3,500台の救急車を受け入れており、各専門診療科が協力して救急患者さんの対応にあたっています。
南加賀地区における「救急医療の砦」としての社会的使命を全うし、地域の患者さんのことを第一に考えた医療を目指します。
救急医療センター長 吉田 優也
救急外来
平日昼間は各専門の診療科が担当し、夜間・休日は内科・外科系当直医2名が担当します。救急外来では、トリアージ、診断、初期対応を行いながら専門の診療科へ治療を引き継ぎます。 各診療科はオンコール体制をとっており、24時間体制で救急外来のバックアップを行います。
ハイケアユニット（HCU）
重症患者さんや、大手術後の患者さんはHCU（12床）で集中治療・全身管理を行います。専門診療科の医師が担当します。また、多くの病態を抱える患者さんに対しては複数の診療科が協力して治療を行います。
入院している患者さんへの救急対応
日本救急医学会認定のICLSコースを年二回開催する他、BLSやAED講習、急変対応シミュレーションなど、普段からトレーニングを行い、院内全体の救急診療のレベル向上を目指しています。
当院の救急の特長
心臓血管の救急
当院は日本循環器学会認定循環器専門医研修施設、日本心血管インターベンション治療学会認定施設であり、専門医を中心に、心臓、末梢血管の治療を行っています。心筋梗塞に対するカテーテル治療や急性動脈閉塞に対する緊急手術などを行い、重症例にはIABPやPCPSなどの補助循環で対応します。その他心不全治療や不整脈へのペースメーカー手術も行います。
脳神経系の救急
一次脳卒中センター/研修教育施設に認定されています。脳梗塞や脳出血などに対し、脳外科医師が24時間オンコール体制で対応し、緊急手術を行います。（t-PA静脈療法、血栓回収術）
外傷の救急
事故、転倒・転落などによる外傷にも24時間対応しています。骨折をはじめ、頭蓋内出血、胸腹部の内臓損傷にも対応しており、必要に応じて血管内治療による止血術や緊急手術を行います。多発外傷では複数の診療科が協力して対応します。
がんの救急
当院は地域がん診療連携拠点病院としてがん診療に力を入れている救急病院です。がんの患者さんは、がん自体による身体症状の他、がん治療に伴う副作用などが起こることもありますが、がん治療の専門診療科や緩和ケア科と連携し、さまざまな状態のがん救急に備えます。