災害拠点病院
災害時に多発する重篤救急患者の救命医療を行うための高度な診療機能、被災地からの重症傷病者の受入れ機能、DMAT(災害派遣医療チーム)などの受入れ機能、傷病者などの受入れおよび搬出を行う広域搬送への対応機能、DMATの派遣機能、地域の医療機関への応急用資器材の貸出し機能を有する病院のことで、地域の医療救護活動において中心的な役割を担います。
訓練・研修
地域災害拠点病院して、院内・外において様々な訓練・研修を行っています。
訓練・研修は定期的に開催されており、病院スタッフの危機意識向上と、実際の災害発生時においては適切な対応が可能となることが期待されます。
院内災害訓練
毎年様々な自然災害(地震、洪水など)を想定し、院内で働く全職種が参加する実働訓練、机上訓練を行っています。災害などの緊急時は各々が通常時と違う役割を担うことも多く、毎年大きな学びの場となります。時には地域の救急隊員や自衛隊員とも連携して訓練を行います。
エマルゴ訓練
スウェーデンの災害机上シミュレーションです。人形を使って患者さんや職員を机上で動かしながら、トリアージ、職員配置、各部門と連携、搬送など様々なシミュレーションを机上で行います。
小松空港航空機事故訓練
地域の災害拠点病院として、小松空港での多数傷病者が発生する事故などに対応する訓練を毎年消防、自衛隊などなど各種機関とともに行っています。当院からは主にDMAT隊員が出動します。
DMAT
DMAT(Disaster Medical Assistance Team)は、大地震や航空機・列車事故などの災害時に被災者の生命を守るため、被災地に迅速に駆けつけ、治療を開始するために、厚生労働省が認めた専門的な研修、訓練を受けた医療チームです。
災害時に可及的すみやかに被災地に入り、被災地域での医療の需要を把握し、医療体制の確立を行います。そのうえで、救出活動と並行して行う緊急治療や、被災地内の病院の支援、被災地内で治療しきれない多数傷病者を被災地域外に搬送する医療搬送もDMATの重要な役割です。
当院では医師・看護師・薬剤師・臨床工学技士・事務員からなる約10数名のDMAT隊員が活動しています。
災害発生時に備え、随時、訓練・研修などに参加し、院内においては病院スタッフを対象に各種研修・訓練を企画、実施し、災害医療に関するスキルアップにつとめています。