無菌治療ユニット
概要
当院では2023年2月14日から「無菌治療ユニット」を開設し、南加賀地域における血液疾患の入院診療を担っています。
入院診療では、主に白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群等に対する化学療法(抗がん剤治療)を行っています。
「無菌治療ユニット」について
白血病や悪性リンパ腫等の血液疾患では強力な抗がん剤治療を行います。血液疾患では、もともと免疫力が低く、抗がん剤治療を受けることで更に免疫力が著しく低下し、細菌やウイルス、カビなどの微生物による感染症にかかりやすくなります。「無菌治療ユニット」内では、感染を防ぐために、一般の病室と比較して、きれいな空気が流れています。
「無菌治療ユニット」内では面談室を含め、専用の空調設備により、高い空気清浄度を保っています。
「無菌治療ユニット」の特徴
2種類の病室があり、無菌室(個室)2部屋、準無菌室(多床室)5部屋を備えています。
空気清浄度は、無菌室がISOクラス6以上、準無菌室がISOクラス7以上です。
病室内はフリーWi-Fiを利用できます。
病床毎に滅菌水装置がついており、清潔な水を利用できます。
無菌室(個室)には病室内にシャワー、トイレがあります。
「無菌治療ユニット」内にはシャワー室(3室)があり、ストレッチャーも利用できます。
面談室は、ご家族との面会時にご利用いただけます。説明用モニターを設置しており、主治医によるインフォームドコンセントも行うことができます。面談室内も滅菌水装置及び専用の空調機器が設置されています。
リハビリテーション室にはエルゴメーター、リカンベントクロストレーナー等の専用機器を設置しています。「無菌治療ユニット」内でリハビリテーションを行い、日常生活への回復を目指します。
給湯室には冷凍庫、電子レンジ、電気ケトルを設置しています。
なお、冷蔵庫は各病室にあります。
電気ケトル 冷凍庫
電子レンジ
「無菌治療ユニット」Q&A
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どのような病気の方が入院しますか?
急性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫といった血液がんの方や、再生不良性貧血等、免疫力が低下した方が入院します。
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どのような治療ができますか?
主に血液がんに対する化学療法(抗がん剤治療)を行います。これに加え、今回ユニットを整備したことにより、再生不良性貧血に対応した免疫抑制療法等の免疫力が大きく低下する治療も行うことができるようになりました。
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病室から出られますか?
ユニット内の移動は自由です。
ユニット内のリハビリテーション室や面談室をご活用ください。 -
ユニット内から出られますか?
体の状況(白血球数等)によって、医師の判断により出ることができます。
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ユニット内の部屋は個室料がかかりますか?
かかりません。
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面会はできますか?
ユニット内の面談室で面会できます(新型コロナウイルス感染症の拡大状況により面会を制限する場合があります)。
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食事の制限はありますか?
白血球が減っていなければ、食事の制限はありません。白血球が減ってしまうと、生ものは原則禁止となり、加熱調理された食事を提供します。