なぜ看護師になろうと思いましたか?
高木さん:祖父母が入院した際に看護師さんがすごく優しく接している姿を見て感心できた事もありまして、私もやりがいを感じられる職業につきたいと思い、看護師を目指しました。
畑中さん:私は看護師の前に、35才まで歯科技工士といって歯医者で入歯や銀歯をつくる仕事をしていました。やりがいはありましたが、狭い部屋で黙々とする仕事だったので、子育てが一段落した32才の頃に人生を思い直し、3年間、看護の専門学校で学びました。学校と家庭の両立は予想以上に大変でしたが、今はあの時に頑張って良かった、と思っています。
小松市民病院を就職先に選んだ理由は?
高木さん:実習を通して実際に働いている姿を見て、自分の看護師としてのスキルを身につける事ができるのではないかと思い、市民病院を選びました。
畑中さん:就職説明会で看護部長さんの話を聞いた時に「短所より長所をのばしたい」という姿勢に惹かれ、自分が今まで歯科で経験した事を活かしていけるのではないかと思い、就職に選びました。
一番印象に残っている看護体験は?
高木さん:脳外科と整形外科の病棟で働いていて、寝たきりの患者さんが徐々に回復につれて自分の事ができるようになったり、話はできなくても意思疎通がはかれるようになったり、身近に回復していく姿を見る事ができて、すごくうれしいです。
畑中さん:「摂食嚥下認定看護師」の資格をとって、食べられなかった患者さんが食べられるようになった時はうれしいです。反対に、食べたくても食べられないまま転院・退院していく患者さんを見るとすごくつらく思います。もっと早くにアプローチできたのではないかと、次に症例を活かしていこうと、自分のモチベーションにもつながっています。
「摂食嚥下認定看護師」って、どんな資格?
畑中さん:脳外科疾患の患者さんが後遺症で食べれない、しゃべれない、という様子をみていて、歯医者で働いていた時に歯が治っても食べられない人がいる事を思い出しました。看護師として経験を積むうちに食べるという行為は筋肉の脳神経も関係している事がわかり、自分が経験した事を活かしていくには、食べるという分野にを究めたく認定看護師にチャレンジしました。 資格を取得してからはスタッフとの協力が一番大事と感じていて、いまは週1回病棟全体を看て、看護師と主治医の先生や言語聴覚士との架け橋ができるように「口から食べる」という行為をひとりでも多く見守っていけたらと活動しています。
高木さんは、先輩看護師である畑中さんからどんな事を学んでいますか?
高木さん:畑中さんはすごく尊敬できる先輩です。脳外科病棟であり、後遺症として嚥下機能に疾患のでる方が多いです。その際に患者さんの食べさせ方や、口腔ケアの仕方など、細かく丁寧に教えていただいてます。